現在、緑の党は半数以上の州で連立に加わっており、いま総選挙が行われればSPDを下す可能性も高い。その勢いを考えれば、バイエルンではCSUの、国政ではCDUの連立パートナーに最適かもしれない。保守のCDU・CSUと緑の党が組むのは一見奇妙だが、環境や安全保障など協力できる分野もある。

バイエルンでCSUは、緑の党との連立に乗り気でないらしい。だがそんな態度では、流れに乗り遅れるだろう。メルケルは既に全国的な躍進を遂げる緑の党に歩み寄っている。

従来、ドイツ政治で重要な役割を果たしてきたのは、主流政党に影響を与えるキングメーカーたる少数政党だった。政権が複雑化する今、実力を付けた緑の党が行き詰まりを打破し、政界を再編する可能性もある。次の総選挙では、緑の党がキングになるかもしれない。

From Foreign Policy Magazine

本誌2018年10月30日号[最新号]掲載

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