演説中に銃撃された後、立ち上がってこぶしを掲げたトランプ米大統領(2024年7月、ペンシルベニア州)
演説中に銃撃された後、立ち上がってこぶしを掲げたトランプ米大統領(2024年7月、ペンシルベニア州) AP/AFLO

──宗教的なナラティブがどれだけ達成されたかより、トランプ個人を崇拝する形で支持するという流れもあるのか。

福音派のシオニストがイスラエルを徹底支援する一方で、祈禱に見られたようにトランプを神聖化するナラティブもある。

信仰局のホワイトはトランプ暗殺未遂事件に言及しながら、「ユダに裏切られて十字架にかけられたイエスの受難と復活のように、トランプも一度裏切られて殺されかけたが復活した」と語る。

まさにトランプ個人を神聖化し守るという言説の下、いかなる政策決定も正当化する傾向がイラン戦争以降、より活発化している。

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加藤喜之

YOSHIYUKI KATO
 

立教大学文学部教授。プリンストン神学大学院博士課程修了。著書に『福音派──終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(中公新書)ほか。

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