Michael S. Derby
[6日 ロイター] - 米ニューヨーク連邦準備銀行が6日発表した4月のグローバル・サプライチェーン圧力指数(GSCPI)は1.82と、3月の0.68から上昇し、2022年7月以来の高水準となった。中東戦争が企業の世界的な物流能力に深刻な影響を及ぼしていることを示唆した。
今年3月から4月にかけての月次上昇幅は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済を襲った20年3月以来の大きさとなった。ニューヨーク連銀は指数を押し上げた要因について説明していない。
4月の指数上昇は、トランプ米大統領によるイラン攻撃をきっかけとした紛争による大規模な混乱を考えれば驚くべきことではない。同紛争によりホルムズ海峡を通じた貿易の流れは事実上停止し、世界的にエネルギー価格が急騰している。
インフレ指標は既に、トランプ政権による輸入関税引き上げと戦争に起因するエネルギー価格高騰により、物価上昇圧力が高まっていることを示している。多くのエコノミストは、戦争に伴う混乱が早期に収束しなければ、インフレ圧力が一段と強まる可能性があると警告している。
エバーコアISIのエコノミストらは、個人消費支出(PCE)指数で測定される基調インフレ率は、第4・四半期に3%弱になる可能性が高いとし、「そのうち約50ベーシスポイント(bp)が関税、原油価格、サプライチェーン(供給網)の混乱によるもので、さらに20bpがAI(人工知能)関連コストの波及効果によるものだ」と述べた。