Yoruk Bahceli
[フランクフルト 30日 ロイター] - - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は30日、成長とインフレのリスクが高まっているものの、ユーロ圏経済はスタグフレーションに直面していないとの見解を示した。
アナリストらはここ数日、物価高騰と経済成長の急落を示すデータに基づき、ユーロ圏経済はスタグフレーションのリスクに直面していると指摘している。
ラガルド総裁は、理事会後の記者会見で、この用語は現在の状況には当てはまらないと一蹴。「1970年代には、インフレが持続的かつ一定のペースで続いていた。失業率は非常に高く、当時の金融・財政政策は現在とは全く異なるものだった」とした上で、「われわれが今置かれている状況には、『スタグフレーション』という惹句は当てはまらない」と述べた。
ECBは30日の理事会で、予想通り政策金利を据え置いたが、声明では「インフレの上振れと成長下振れのリスクが強まった」と指摘した。
ラガルド総裁は、ECBが3月に発表した、ユーロ圏経済の成長率見通し(2026年0.9%、27年1.3%、2028年1.4%)は、停滞を示唆するものではないと言明した。「26年の成長率は確かに低いが、停滞しているわけではないし、ましてや景気後退などではない。もちろん、そうした状況に向かっているシナリオも考えられるが、今のところ、そのような事態は起きていない」とした。
ただ、ラガルド総裁は会見で、経済は3月の基本シナリオから乖離しつつあるとも述べていた。