Siddarth S
[28日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは27日のノートで、人工知能(AI)が企業活動を破壊的に変える可能性が生じたことで、米国株の評価額が長期的な成長見通しで成り立っていることへの懸念が高まっており、特にソフトウエア分野でその傾向が顕著だと指摘した。
利益予想に基づき、向こう10年間を超える期間の企業価値を示す指標「ターミナルバリュー(継続価値)」がS&P総合500種の評価額に占める割合は約75%と、過去25年でほぼ最高水準に達しており、「ドットコムブーム」など投資家の長期成長期待がますます楽観的になっていた時期に類似しているという。
ゴールドマンの試算によると、想定される長期成長率が1%ポイント低下すると、S&P500種構成銘柄の合計企業価値は約15%減少する。高成長株への影響はより大きく、評価額が約29%下落するが、低成長株は10%程度の減少にとどまる。
AIで企業の事業が破壊されるという議論や、それによるターミナルバリューの不透明感は少なくとも数四半期は続くと予想。「事業破壊の脅威は、AIの導入がさらに後期段階に進むまで、市場にとって継続的に重しとなる公算が大きい」と予想した。