Mark Trevelyan
[ロンドン 29日 ロイター] - ロシア大統領府は29日、第2次世界大戦の戦勝を祝う毎年恒例の軍事パレードについて、今年は兵器展示を行わない縮小した形で実施すると発表した。ウクライナによる攻撃の脅威が高まっていることを理由に挙げた。
5月9日にモスクワの赤の広場で行われるパレードはロシアの重要行事の一つで、ナチスドイツに対する勝利を記念するものだ。近年は大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む兵器が披露されてきた。
しかし今年は、国防省が「現在の作戦上の状況」を理由に、軍事装備の展示を行わないと表明した。
この決定について記者団から問われた大統領府のペスコフ報道官は「戦場で日々後退を続けているウクライナ政権が全面的なテロ活動を展開している。そのため危険を最小限に抑えるあらゆる措置が講じられている」と説明した。
英国の元駐モスクワ国防武官ジョン・フォアマン氏は兵器展示見送りの決定について、ロシア軍が戦場で受けている圧力と、ウクライナの長距離攻撃能力が増大する中で、格好の攻撃目標を提供することへの懸念を反映しているとの見方を示した。