Mayu Sakoda
[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比619円90銭安の5万9917円46銭で取引を終えた。前日の日経平均の急騰をけん引した人工知能(AI)や半導体関連の一角が利益確定売りに押されたほか、日銀の展望リポートがタカ派的だったとの見方も投資家心理の重しとなった。半面、バリュー株は底堅く推移し、TOPIXは3日続伸した。決算を材料視した物色も広がった。
日経平均は5円安で寄り付いた後、プラス圏に浮上する場面もみられたが、再び軟化した。正午過ぎに日銀会合の結果が伝わると、日経平均は後場に下げ幅を拡大し、835円安の5万9701円84銭で安値を付けた。
日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コールレート翌日物の誘導目標を0.75%程度で維持することを決めた。金融政策の据え置きはコンセンサス予想通りではあるものの、会合で議論した展望リポートは中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰で物価が大きく上振れするリスクが顕在化する事態に警戒感を示した。
3人の審議委員が金利据え置きに反対したことも、6月利上げの思惑を高める材料となり、指数の重しとなった。市場では「思っていたよりタカ派でサプライズ」(信託銀行ストラテジスト)との声も聞かれた。次回会合での利上げ観測が高まる中、金融などのバリュー株は買われた。
アイザワ証券の高橋直人アナリストは「日銀が中東情勢の悪化による景気下振れリスクを強く意識していることが示された。前日の株価急騰による楽観ムードは後退し、市場は冷静さを取り戻したようだ」と分析する。国内では29日からゴールデンウィークの連休を控えているため、持ち高調整の売りも上値を抑えたという。
TOPIXは3日続伸し、0.99%高の3772.19ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.99%高の1944.57ポイントだった。プライム市場の売買代金は9兆4819億8400万円だった。
前日に過去最高を更新した日経平均とTOPIXの比率を示すNT倍率は7営業日ぶりに反落し、15.88と16倍を下回った。
東証33業種では、値上がりがその他金融、建設、鉱業、銀行、電気・ガスなど30業種、値下がりが情報・通信、電気機器、空運の3業種だった。
主力株では、ソフトバンクグループが9%超下落したほか、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファナックが4─5%超安だった。半面、ファーストリテイリング、キオクシアホールディングスは1─2%超高、中外製薬も6%超高と急伸した。
そのほか、取引時間中に決算を発表した関電工は13%超高となった。半面、中東情勢の先行き不透明感などを背景に通期見通しを非公表としたトクヤマは急反落し、4%超安となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.53%高の774.22ポイントと、5営業日ぶりに反発した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1288銘柄(81%)、値下がりは249銘柄(15%)、変わらずは34銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 59917.46 -619.90 60531.78 59,701.84─
60,634.66
TOPIX 3772.19 +36.91 3753.09 3,741.00─3
,772.19
プライム市場指数 1944.57 +18.97 1934.51 1,928.53─1
,944.57
スタンダード市場指数 1676.88 +12.46 1664.98 1,662.33─1
,676.88
グロース市場指数 1001.77 +14.41 989.36 986.31─1,0
02.24
グロース250指数 774.22 +11.63 764.34 761.19─774
.58
東証出来高(万株) 267810 東証売買代金(億 94819.84
円)