[27日 ロイター] - 米国を本拠とする鉱業会社クリティカル・メタルズ(CRML)は27日、オーストラリアの同業ヨーロピアン・リチウムの全発行済み株式を約8億3500万ドルで取得する意向表明書に署名したと発表した。
これによりCRMLは、グリーンランドのタンブリーズ・レアアース(希土類)プロジェクトの完全所有権を確保する。CRMLは現在、同プロジェクトの権益の92.5%を保有しており、ヨーロピアン・リチウムが保有する残りの7.5%を取得する。
タンブリーズ・プロジェクトは、電気自動車(EV)、医療機器、石油精製、風力タービン、防衛分野で使用される重希土類の重要な供給源と見なされており、西側諸国がこれらの資源を中国に依存する状況からの脱却を図る中、代替の供給源として注目されている。
CRMLは、タンブリーズの完全所有権を取得すれば、開発決定に向けて進む同プロジェクトの意思決定や資金調達戦略を簡素化できると説明した。
ロイターは昨年末、トランプ米政権がCRMLへの出資を検討していると報じた。実現すれば、米政府がタンブリーズ・プロジェクトの権益に直接関与することになる。