Noriyuki Hirata

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比633円75銭安の5万8952円11銭となった。取引時間中の史上最高値を更新し、一時初めて6万円の大台に乗せた。先物にまとまった買いが入る中、人工知能(AI)・半導体関連株が買われ、指数の上昇に弾みをつけた。一方、大台乗せ後は利益確定売りが優勢となってマイナスに転じた。

日経平均は寄り付きから史上最高値を更新し、一時428円12銭高の6万0013円98銭に上値を伸ばした。米国市場で株価が引き続き堅調となる中、日経平均への寄与度の高い半導体関連株が上昇して指数を押し上げた。前日はフィラデルフィア半導体指数(SOX)が2.7%高だった。

一方、市場では物色の偏りも意識された。大台乗せの局面で上昇したのはAI・半導体関連株が中心で、ハイテク株の寄与の高い日経平均とバリュー株が中心のTOPIXの比率を示すNT倍率は初めてとなる16倍に一時拡大した。

日経平均は6万円の大台に乗せた後は、利益確定売りが強まってマイナスとなり、一時676円安の5万8909円に下落した。前引けにかけ、半導体関連株も多くがマイナスに転じた。

市場では「一部のセクターだけが上がり続けることは難しく、株高の持続にはその他のセクターも上がってくるかが重要」と大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストは指摘する。日経平均の6万円台の定着は「日銀による利上げスタンスに関する発信や企業決算での業績見通しを見極めてからだろう」(坪井氏)という。

TOPIXは1.2%安の3700.10ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆8403億2800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や情報・通信、不動産など3業種、値下がりは非鉄金属やサービス、空運など30業種だった。

アドバンテストや東京エレクトロンが6万円への上昇に寄与したが、その後は小幅マイナスに転じている。フジクラやTDKは軟調。一方、中外製薬や三菱重工業は堅調なほか、ソフトバンクグループはプラスを維持している。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが156銘柄(9%)、値下がりは1385銘柄(88%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。

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