<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、米・イスラエルによる対イラン戦争の長期化に対する懸念が根強い中、ドルが上昇した。双方の和平協議再開の兆しが依然としてみられない中、市場では、合意が近いとの楽観と、紛争が長期化し、エネルギー市場に長期的な混乱がもたらされるとの懸念が交錯している。
イランは22日、ホルムズ海峡で船舶2隻を拿捕(だほ)し、同海峡に対する支配を強めた。トランプ大統領は前日、イラン側が提案を提出し、協議が終了するまでイランとの停戦を延長すると表明していた。
ノムラのG10為替戦略責任者、ドミニク・バニング氏は「この段階で強い確信を持つのは難しい」としつつ、「全体的に見ると、双方とも事態を再びエスカレートさせるよりも進展を望んでいるようだ」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.21%高の98.58。 ユーロは0.28%安の1.1709ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りがほぼ横ばいで推移した。米国とイランの停戦が延長されたものの、イランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡で船舶2隻を拿捕(だほ)したことで緊張が高まり、市場では慎重姿勢が広がっている。
イランのタスニム通信はこの日、革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡で船舶2隻を拿捕し、イラン沿岸部に誘導したと報じた。米国とイスラエルによるイランに対する軍事攻撃開始以降、イランが船舶を拿捕するのは初めてという。
これを受け、米原油先物CLc1は上昇したものの、米国債利回りは総じて横ばい。債券市場では今回の船舶拿捕がそれほど重要視されていない可能性が示された。
レイモンド・ジェームズ(メンフィス)の債券調査ディレクター、ビニー・ブロー氏は「戦闘の一時的な中断は長期的な和解の前触れになると市場では受け止められている」とし、「米10年債利回りが4.30%を上回って定着していないことは良好な兆候だ」と述べた。
クリアウォーター・アナリティクス(ニューヨーク)の調査責任者、マシュー・ベルガリ氏は「債券市場の動きからインフレが想定以上に上昇する可能性が示されている」と指摘。原油価格が10%持続的に上昇すれば、インフレ率は20─25ベーシスポイント(bp)押し上げられるとし、「原油価格が40─50%上昇する状態が続けば、インフレ率は約1%押し上げられることになる」と述べた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場は反発し、S&P総合500種とナスダック総合が終値で最高値を更新した。トランプ米大統領がイランとの停戦を延長したことに加え、堅調な企業決算が投資家心理を支えた。
トランプ氏は、仲介国パキスタンの要請を受けて停戦を無期限に延長した。ただ、米海軍によるイラン港湾の封鎖は継続しており、イランはホルムズ海峡で船舶2隻を拿捕(だほ)した。
世界の原油供給の約20%を担うホルムズ海峡の再開は、投資家にとって依然として大きな不透明要因であり、交渉の争点の一つとなっている。イラン側の交渉代表ガリバフ国会議長は、封鎖が解除されて初めて完全な停戦が意味を持つと述べた。
株式市場はここ数週間、和平合意が近いとの見方から上昇基調にあったが、ナスダックは20日に13日連続の上昇記録が途切れていた。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は「誰もがうんざりしている。市場は明らかに何らかの良い結果を求めている」と指摘。その上で「決算は好調だ。戦争が続いても好調が続くかといえば、勢いは多少失われるだろう。とはいえ、私の見立てでは、依然として大きな価値があり、非常に割安な銘柄も多い」と述べた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 前日に約1週間ぶりの安値を付けた反動から安値拾いの買いが入り、反発した。米国とイランの和平協議が再開されるのか、市場は注視している。
金スポット価格は1740GMT(日本時間23日午前2時40分)現在、0.5%高の1オンス=4735.65ドル。一時は1%上昇していた。前日は3月26日以来の大幅な下げを記録した。
中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.7%高の4753.00ドルだった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は、3%超上昇して取引を終えた。ホルムズ海峡でコンテナ船が攻撃されたとの報道や、米エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計でガソリン在庫が予想外に減少したことを受けた。
清算値は、北海ブレント先物が3.43ドル(3.48%)高の101.91ドル。米WTI先物は3.29ドル(3.67%)高の1バレル=92.96ドル。米WTI先物は一時、1バレル=4ドル超上昇した。
ホルムズ海峡で22日、少なくとも3隻のコンテナ船が発砲されたと、関係筋と英海事機関UKMTOが明らかにした。UKMTOによると、船長はイランの「イスラム革命防衛隊(IRGC)」の武装ボートに接近されたと報告した。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 159.48/159.
49
始値 159.22
高値 159.57
安値 159.13
ユーロ/ドル NY終値 1.1703/1.17
07
始値 1.1751
高値 1.1751
安値 1.1704
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*16.0 4.9101
0 %
前営業日終値 97*22.0 4.8980
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*17.5 4.3075
0 %
前営業日終値 98*21.5 4.2920
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.0 3.9307
0 %
前営業日終値 99*27.2 3.9080
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*04. 3.8043
13 %
前営業日終値 100*05. 3.7790
63 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 49490.03 +340.65 +0.69
前営業日終値 49149.38
ナスダック総合 24657.57 +397.60 +1.64
前営業日終値 24259.96
S&P総合500種 7137.90 +73.89 +1.05
前営業日終値 7064.01
COMEX金 6月限 4753.0 +33.4
前営業日終値 4719.6
COMEX銀 5月限 7796.1 +147.3
前営業日終値 7648.8
北海ブレント 6月限 101.91 +3.43
前営業日終値 98.48
米WTI先物 6月限 92.96 +3.29
前営業日終値 89.67
CRB商品指数 378.1915 +6.4045
前営業日終値 371.7870