[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米・イスラエルによる対イラン戦争の長期化に対する懸念が根強い中、ドルが上昇した。双方の和平協議再開の兆しが依然としてみられない中、市場では、合意が近いとの楽観と、紛争が長期化し、エネルギー市場に長期的な混乱がもたらされるとの懸念が交錯している。
イランは22日、ホルムズ海峡で船舶2隻を拿捕(だほ)し、同海峡に対する支配を強めた。トランプ大統領は前日、イラン側が提案を提出し、協議が終了するまでイランとの停戦を延長すると表明していた。
ノムラのG10為替戦略責任者、ドミニク・バニング氏は「この段階で強い確信を持つのは難しい」としつつ、「全体的に見ると、双方とも事態を再びエスカレートさせるよりも進展を望んでいるようだ」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.21%高の98.58。
ユーロは0.28%安の1.1709ドル。
円は対ドルで0.04%安の159.45円となった。
市場は、戦争がインフレを押し上げるリスクを巡る懸念から、連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに動く確率は低いとの見方を織り込んでいる。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、年内に1回の利下げが行われる確率はわずか28%とみている。以前は2回の利下げが予想されていた。
トランプ氏が次期FRB議長に指名したケビン・ウォーシュ氏は21日、上院銀行委員会で行われた指名公聴会で「金融政策の独立性は不可欠だ」と言明し、利下げについてトランプ大統領にいかなる確約も行っていないと述べた。ウォーシュ氏は、パウエルFRB議長よりも金融緩和に前向きとみられている。
来週は、FRBのほか欧州中央銀行(ECB)、日銀、イングランド銀行(英中銀)、カナダ銀行など、中銀の金融政策決定会合が相次ぎ開催される予定。ECB、日銀、英中銀は6月に利上げに踏み切るとの見方が大勢となっている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.24%高の7万8956ドル。一時、7万9481ドルと1月31日以来の高値を付けた。イーサリアムは3.5%高の2398.75ドル。
ドル/円 NY終値 159.48/159.49
始値 159.22
高値 159.57
安値 159.13
ユーロ/ドル NY終値 1.1703/1.1707
始値 1.1751
高値 1.1751
安値 1.1704