[イスタンブール 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日、主要政策金利を37%に維持することを決めた。据え置きは2会合連続。ただ、米・イスラエルとイランの交戦の影響でインフレ見通しが変わる可能性があると指摘した。翌日物貸出金利、翌日物借入金利も40%、35.5%にそれぞれ据え置いた。

ロイターがまとめた調査では、23人のエコノミストのうち19人が金利据え置きを予想。4人は利上げを予測し、300ベーシスポイント(bp)の利上げ予想もあった。今回利上げに踏み切らなかったことで、当面は政策金利を維持するとの見方が出ている。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は、トランプ米大統領が21日にイランとの停戦を無期限に延長すると表明したことで、中銀が「金融引き締めの見送りが可能になった」と分析した。

中銀は前回の3月会合で金利を据え置き、利下げサイクルを一時停止した。エコノミストの多くは、9月に利下げが再開される可能性があるとみており、ロイターの調査では2026年末の政策金利は32.75%程度と見込まれている。

中銀はインフレに対する「潜在的な二次的影響」を注視しているとし、先行指標は4月にやや上昇傾向を示唆していると指摘。「地政学的動向に伴う不確実性の中で、エネルギー価格は高止まりしており、著しい変動を見せている」と言及した。

トルコの3月のインフレ率は30.87%。エネルギーの輸入依存度が高く、インフレ予想は高まっている。中銀は交戦前の2月に発表した四半期報告で、2026年末のインフレ暫定目標を16%に維持した一方で、予想範囲を15─21%と、従来の13─19%から引き上げていた。

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