Patturaja Murugaboopathy Suzanne McGee
[21日 ロイター] - 金融機関を経由せずに投資家から集めた資金を直接企業へ貸し付けるプライベートクレジットファンドや、未上場の中小企業に対して融資や出資を行うビジネス・デベロップメント・カンパニー(BDC)は、不明朗なポートフォリオに対する精査や解約請求に直面しているが、それでも大手のファンドマネジャーや投資家から資金が流入している。
米債券運用大手PIMCOは先週、プライベートクレジット会社ブルー・アウル・キャピタルが発行した債券4億ドルを全額購入し、市場で話題となった。他にもローン担保証券(CLO)や株式の第三者割当、社債発行などによる資金調達が実施されている。
ソフトウエアサービス部門で大きなエクスポージャーを持ち、投資家が懸念を強めているゴラブ・キャピタルは、14の機関投資家から約3億2000万ドルを調達するダイレクト・レンディング・ファンドを立ち上げた。
さらに興味深いことに、プライベートクレジットやBDCに投資する上場投資信託(ETF)は、この資産クラスで償還圧力や評価リスクへの懸念が高まっているにもかかわらず、資金流入が過去最高を記録している。
LSEGリッパーによると、22のBDCファンドは今年第1・四半期の資金流入が8億6800万ドルと過去最大だった。流入額が最も大きかったのはステート・ストリートの「ステート・ストリート・IG・パブリック・アンド・プライベートクレジットETF」の約7億ドル。
バン・エックのプロダクト開発責任者ブランドン・ラクサウスキ氏は「報道と、実際の資金フローは一致していない」と指摘する。
バン・エックの運用する2つのETFには安定的に資金が流入しており、このうち「バン・エック・オルタナティブ・アセット・マネジャーETF」はブラックストーン、KKR、アポロ・グローバル・マネジメント、アレス・マネジメントといったオルタナティブ資産運用会社に投資している。
バン・エック・オルタナティブ・アセット・マネジャーETF(運用資産2億1480万ドル)は、過去3カ月間に資金流出がなく、1億1006万ドルが流入した。
ラクサウスキ氏は「メディアの破滅的な見出しは、リスクを実際よりも誇張している可能性がある。われわれの資金フローからは別のストーリーが読み取れる。つまり投資家は、最近の価格より割安な水準で投資する好機と見ているということだ」と述べた。
ゴールドマン・サックス・プライベート・クレジット・コープは、リボルビング信用枠の返済と資金調達源の多様化を目的に、2031年満期、固定利率6.15%の債券7億5000万ドルを発行したと発表した。
ステップストーンのプライベートクレジットファンドは3月に8870万ドルを調達し、12億4000万ドルの負債に対して31億9000万ドルの投資資産を保有している。
ブラックロック・プライベート・クレジット・ファンドは今年3月初旬に機関投資家から約3800万ドルの新規資金を調達。ポイント・クレジット・インカム・ファンドも4月に約1185万ドルを調達した。