[21日 ロイター] - ロシアが4月、石油の減産に追い込まれたことが、関係者5人の話とロイターの推計で明らかになった。主要な石油輸出港と製油所に対するウクライナのドローン攻撃に加え、ロシア産石油を欧州へ輸送するため唯一残っているパイプラインの停止が響いた。

関係者によると、ロシアの石油生産量は4月、今年第1・四半期の平均より日量30万-40万バレル程度減少したとみられる。月間ではコロナ禍以降で最大の減少となる可能性がある。

大半が西部シベリアの油田で生産されるロシア産石油は同国経済の生命線であり、減産は歳入の減少に直結する。

関係者の情報とロイターの推計では、4月の生産量は2025年終盤の水準と比べると日量50万-60万バレル程度少ない。

ウクライナはロシア経済の弱体化を狙って同国のエネルギーインフラへの攻撃を強化している。ロシアの主要石油輸出港であるバルト海沿岸のウスチ・ルガ港とプリモルスク港、黒海沿岸のノボロシースク港がドローン攻撃を繰り返し受けている。

また、ロシアからウクライナ領土を経由してハンガリーやスロバキアへ石油を輸送するドルジバ・パイプラインは1月末にインフラが攻撃されて以降、停止したままとなっている。

国際エネルギー機関(IEA)は年内のロシアの石油供給量について、製油所と港湾インフラへの継続的な攻撃を理由に、見通しを日量12万バレル下方修正している。

ただ米国・イスラエルとイランの戦闘による石油価格の高騰がロシアの石油収入への打撃を和らげる可能性もある。

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