Raul Cortes Aida Pelaez-Fernandez

[メキシコ市 21日 ロイター] - メキシコの世界遺産「テオティワカン遺跡」で20日、男(27)が観光客らに向けて銃を乱射し、カナダ人観光客1人が死亡した。13歳と6歳の子どもを含む13人が負傷し、被害者はカナダ、米国、コロンビア、ロシア、ブラジル、オランダからの観光客だった。男はその場で自殺した。

6月に開幕する国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ(W杯)でメキシコは開催国の一つとなっており、シェインバウム大統領は安全を保証すると改めて強調した。20日にFIFA関係者と会談し、運営について協議したことも明らかにした。

メキシコ市から約50キロ離れたテオティワカン遺跡は事件後に閉鎖していたが、22日に警備を強化して再開すると説明した。

当局によると、男がリュックサックにナイフを隠し持った状態で、遺跡群内のピラミッドの頂上から銃を発砲した。男が単独で行動し、14回発砲したという。

事件現場のあるメキシコ州のルイス・セルバンテス検事総長は記者会見で、犯人が所持していた書類には1999年4月に米西部コロラド州のコロンバイン高校で起きた銃乱射事件への言及があり、精神疾患に起因する行動を示唆する内容だったと説明。その上で、当局は所持品の中からコロンバイン高での暴力事件に関連すると思われる文献、画像、文書を発見したと語った。

セルバンテス氏は事件が「突発的なものではなかった」として計画的であり、男はテオティワカンを何度も訪れていたと解説。犯人は銃に加え、38口径の実弾52発が入ったビニール袋を所持していた。

事件を目撃した観光客はロイターに対し、男が「コロンバイン」という言葉を口にするのを耳にしたと語った。米西部ロサンゼルスから観光で訪れていたバラク・ハードリーさんは「男が銃を撃ち、撃ち、撃ち、弾丸がそれぞれ異なる音を立てていた」と証言した。

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