[21日 ロイター] - 格付け機関ムーディーズ・レーティングスは20日発表したリポートで、長期的なエネルギー供給混乱はインドの貿易赤字の拡大につながり、財政を圧迫する可能性があるとの見解を示した。

北海ブレント原油先物価格は、2月28日に始まった米・イスラエルのイラン攻撃以来31%急騰し、その後も変動を繰り返している。一方、和平への期待感は世界の株式市場の回復を後押ししている。

インドは世界第3位の原油輸入国で、原油価格上昇は輸入額増、インフレ率上昇、企業利益率への悪影響を招く傾向がある。

その結果、外国人投資家は今年これまでに186億ドル相当のインド株を売却し、3月は過去最高の127億ドルの純流出となった。

リポートは「リスクが残っていることと、中東の一部生産活動や物流資産の再開・再配置に時間がかかることから、リスクプレミアムと主要コモディティー価格は当面、構造的に高止まりする公算が大きい」と分析した。

現在、同社のインド格付けは「Baa3」、見通しは「安定的」。2027年度の実質国内総生産(GDP)伸び率予想は、イラン戦争の影響を考慮して従来の6.8%から6%に下方修正した。

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