Chuck Mikolajczak
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。序盤には上昇していたが、中東紛争を巡る懸念が再燃し、堅調な企業決算への楽観を打ち消した。
バンス副大統領がイランとの協議が行われる予定のパキスタン訪問を見送るとの報道を受け、終盤にかけて株価は下げ幅を拡大した。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーチン氏は「2つのことが起きている。イランの問題がどう解決されるか、どのような道筋をたどるかということだが、仮にそれがなければ、業績への期待は非常に高く、企業もほぼその通りの決算を出しており、経済も好調だ」と指摘。「ワイルドカードはまさにイラン情勢であり、誰にも分からない。問題ないと考える人がいること自体が私には不可解だ」と語った。
米商務省がこの日発表した3月の小売売上高は予想を上回る伸びとなった。イランとの戦争でガソリン価格が上昇し、給油所の売上高が急増した。
人工知能(AI)を巡る楽観と好調な決算が投資家心理を支えている。
JPモルガンはAIとテック企業が主導する業績拡大を理由にS&P総合500種の年末時点の目標値を7600に引き上げた。
アマゾン・ドット・コムは20日、生成AI「クロード」を手がけるアンソロピックに最大250億ドルを投資すると発表し、巨大テック企業が依然としてAI技術に大規模投資を行う意思があることを示した。アマゾン株は0.66%高で終了した。
S&P500のエネルギー指数は1.31%上昇し、主要業種の中で唯一値上がりした。中東情勢の緊迫で原油価格が再び上昇したことが背景。
医療保険大手ユナイテッドヘルスは7%高となり、ダウ工業株30種を押し上げた。通期の利益見通しを引き上げたほか、第1・四半期決算が市場予想を上回った。
アップルは2.52%安。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が、ハードウエア部門を長年率いてきたジョン・ターナス氏に経営を引き継ぐと発表したことが背景。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.67対1の比率で上回った。ナスダックでも値下がり銘柄が値上がり銘柄を2.53対1で上回った。
米取引所の合算出来高は180億8000万株。直近20営業日の平均は184億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 49149.38 -293.18 -0.59 49688.37 49848.69 49046.54
前営業日終値 49442.56
ナスダック総合 24259.96 -144.43 -0.59 24465.34 24537.58 24199.00
前営業日終値 24404.39
S&P総合500種 7064.01 -45.13 -0.63 7122.64 7137.27 7050.20
前営業日終値 7109.14
ダウ輸送株20種 23933.14 +611.01 +2.62
ダウ公共株15種 1133.57 -18.16 -1.58
フィラデルフィア半導体 9647.21 +48.00 +0.50
VIX指数 19.50 +0.63 +3.34
S&P一般消費財 1938.64 -9.62 -0.49
S&P素材 650.40 -8.10 -1.23
S&P工業 1451.00 -20.41 -1.39
S&P主要消費財 923.83 -4.39 -0.47
S&P金融 869.80 -5.49 -0.63
S&P不動産 278.27 -5.51 -1.94
S&Pエネルギー 855.83 +11.05 +1.31
S&Pヘルスケア 1700.53 -17.43 -1.01
S&P通信サービス 467.09 -5.86 -1.24
S&P情報技術 5941.07 -13.85 -0.23
S&P公益事業 456.63 -8.14 -1.75
NYSE出来高 12.41億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 58520 - 820 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 58505 - 835 大阪比