[アテネ 21日 ロイター] - ギリシャの海運リスク管理会社マリスクスは、ホルムズ海峡の西側で足止めされている船舶を保有する海運会社の一部に対し、暗号資産と引き換えに同海峡の安全な通航を約束する詐欺メッセージが送られていると警告した。

米国はイランの港湾封鎖を続けており、一方のイランはホルムズ海峡の封鎖をいったん解除した後、再び封鎖した。イラン政府は安全な通航と引き換えに船舶へ通行料を課す案を示している。

マリスクスは21日、イラン当局者を名乗る何者かが一部の海運会社に対し、「通航許可」と引き換えに暗号資産(仮想通貨)ビットコインまたはテザーで通航料の支払いを要求するメッセージを送っていたとして、船主らに警戒を呼びかけた。「これらのメッセージは詐欺だ」とし、イラン当局が送ったものではないと強調した。

イランが検査を条件にホルムズ海峡を一時的に開放した18日に複数の船舶が通航を試みたが、少なくとも2隻がイランの船艇から銃撃を受けて引き返した。マリスクスは銃撃を受けた船舶のうち少なくとも1隻が、この詐欺の被害に遭ったとみていると説明した。

マリスクスが示したメッセージには、「書類を提出し、イラン治安当局による適格性審査を経た後、暗号資産(ビットコインまたはテザー)で支払うべき金額を決定する。その後に限り貴船は事前に合意した時刻に妨げられることなく海峡を通航できる」と記されていた。

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