[21日 ロイター] - JPモルガンは21日、S&P500種株価指数の年末時点の目標値を7600に引き上げた。人工知能(AI)とテック企業が主導する業績拡大を理由に挙げた。米国とイランの停戦合意も投資家心理の支えになっているという。数週間前には予想を引き下げていた。

今回の目標水準は20日の終値7109.14から約6.9%の上昇余地を示す。JPモルガンは先月、年末目標を7500から7200に引き下げていた。

S&P500指数の通年の1株利益予想も315ドルから330ドルに引き上げた。2027年についても355ドルから385ドルに上方修正した。

JPモルガンはリポートで、「直近の安値からの急反発と、大幅に緊張が緩和されたとはいえ依然として流動的な地政学的環境を踏まえると、市場が上昇基調を再開する前に短期的な調整局面に入るリスクがある」と述べた。一方で、紛争が迅速に解決すれば、同指数は年末までに8000近くに達するとの見方も示した。

今年は不安定な滑り出しとなったが、米新興アンソロピックの新AIモデル「クロード・ミトス」の登場が、強気のAIトレードを再び勢いづかせる一因になったと述べた。

利益予想にはなお上振れ余地があるとし、最近の上方修正は一部のテック企業とエネルギー部門に集中していると指摘した。

「米国は画期的な技術革新、総じて優れた成長力、資本還元を背景に、世界のポートフォリオで引き続き中核的な長期保有先であり続ける」との見方を示した。ただ、分散投資への流れや米国からの資金引き揚げの動きが続く可能性が高いとした。

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