[パリ 20日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)が20日公表した報告書によると、2025年のエネルギー関連の二酸化炭素(CO2)排出量は0.4%増加した。伸びは近年の水準を下回った。途上国における再生可能エネルギー発電拡大が先進国の排出拡大を相殺した。

25年は、それまでの長期的傾向の逆転が見られ、先進国の排出量が18年以来初めて年間ベースで増加に転じた。けん引役は米国で、天然ガス価格の高騰を受け、石炭火力発電への依存度が高まった。

一方、IEAが途上国に分類する中国は、太陽光発電能力の拡大を背景に、排出量が減少した。

インドも減少。これまで、コロナ禍の20年や70年代の石油ショックに排出量が減少したことはあるが、「平時」の減少は初めて。モンスーンの多雨や再生可能エネルギーによる発電量の増加が主な要因。

世界全体のエネルギー需要の伸びは1.3%と、過去10年間の平均をわずかに下回った。天然ガスの需要は、上半期に価格が比較的高かったこともあり、伸びが大幅に鈍化した。

米国のエネルギー需要の伸びは、景気後退後の反動増の年を除いて、2000年以降で2番目の高水準。データセンター関連の電力需要、産業の堅調な成長、気温の低下が背景にある。

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