アポフィスは2004年に発見された時点で、2029年から2036年、または2068年に地球に衝突する可能性があるとされた。しかしNASAは観測を続けた結果、少なくとも今後100年は地球に衝突する危険はないと判断した。

「地球や地球上の人および生物、宇宙にいる宇宙飛行士や人工衛星にとって危険はない。だがこの出来事は、アポフィスや同様の地球近傍小惑星について理解を深める絶好のチャンスになる」(NASA)

2029年4月13日、それぞれ太陽の周りを公転するアポフィスと地球は、それぞれの軌道で太陽の周りを周回しているアポフィスと地球は、互いからわずか約3万2000キロの距離を通過する。

NASAによると、アポフィスは「通過中、、地球の重力によって引き寄せられ、歪められ、引き伸ばされ、圧迫される。それが起きるのは非常に近くまで接近した時のみ」

この重力の影響で、アポフィスの軌道はわずかに拡大し、公転周期も長くなる見通しだ。歪みの影響で自転速度が加速または減速して、向きが変化する可能性もある。

伸縮や圧迫によって「小惑星表面の物質の小さな地滑りなどの動きが引き起こされる可能性もある。急な斜面がある場所でそうなる可能性が大きい」

「そうした乱れにアポフィスがどう反応するかは、内部構造と物質の構成による。そうした反応を観測して測定することで、小惑星の内部で起きていることをさかのぼって解明できる」とNASAは期待を寄せている。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます