[20日 ロイター] - 欧州の主要自動車市場で、完全電気自動車(EV)の販売台数が第1・四半期に前年同期比でほぼ3割増加した。イラン戦争を受けたガソリン価格の高騰が内燃機関車からの乗り換えを促した。

業界団体「Eモビリティー・ヨーロッパ」と調査会社「ニュー・オートモーティブ」が20日に公表した欧州15市場のデータによると、販売動向の指標となる電池式電気自動車(BEV)‌の新規登録台数は第1・四半期に前年同期比29.4%増の約56万台となった。3月単月では51.3%増の24万台超だった。

欧州自動車工業会(ACEA)によると、これらの市場は昨年、欧州連合(EU)と欧州自由貿易連合(EFTA)のBEV販売台数全体の94%を占めた。EFTAは二酸化炭素排出量を規制するEU法に準拠している。

Eモビリティーのクリス・ヘロン事務局長は「石油依存が真のリスクとなった3月に電気自動車販売が急増したことは、欧州のエネルギー安全保障における近年最大の成果の一つだ」と述べた。

同団体とニュー・オートモーティブの共同声明によると、第1・四半期に登録された50万台のBEVは、年間200万バレルの石油消費を削減するのに十分な数だという。

両社によると、同地域におけるEV市場の上位5カ国であるドイツ、フランス、スペイン、イタリア、ポーランドでは今年に入り、BEV販売台数が40%以上増加した。また、3月にEUおよびEFTAで登録された新車の21.2%がEVだったと推定されている。

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