<為替> ドルが数週間ぶりの安値に下落した。イランがホルムズ海峡の開放を表明したことを受けリスク選好が急速に高まった。
イランのアラグチ外相はこの日、Xへの投稿で、イスラエルとレバノンの10日間の停戦期間中、ホルムズ海峡は全ての商船に開放されると表明。アラグチ氏の発言直後、トランプ氏は、ホルムズ海峡は完全に開放され、商業船舶の安全な航行の準備が整っているとした。
これを受け、原油価格は急落した一方、米国株式市場は大幅高、米国債価格は急伸し、利回りは低下した。
午後の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.3%安の97.96。一時、97.632と、7週間ぶりの安値を付けた。
ドル/円は0.6%安の158.22円。一時、159.86円を付けた。週間では9週間ぶりの大幅下落となる見通し。
日銀の植田和男総裁は、4月の金融政策決定会合での利上げ観測の後退についてはコメントを控えつつ、実質金利は中期ゾーンまで非常に低く、金融環境が緩和的な点も考慮しつつ政策判断していくと説明した。
ユーロは0.1%高の1.1789ドル。一時、1.1848ドルと、8週間ぶりの高値を付けた。週間では0.6%上昇し、3週続伸の見通しだ。
他の通貨では、英ポンドが0.1%高の1.3546ドル。
リスク選好に敏感な豪ドルは0.2%高の0.7178米ドルと、4年ぶりの高値圏で推移した。ニュージーランド(NZ)ドルは横ばいの0.5889米ドルだった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。米国・イスラエルによるイランとの戦争が終結に近づいているとの楽観的な見方が広がり、インフレ再燃への懸念が和らいだ。
イランのアラグチ外相は17日、レバノンでの停戦合意を受けてホルムズ海峡を開放すると述べた。アラグチ氏の発言直後、トランプ氏は、ホルムズ海峡は完全に開放され、商業船舶の安全な航行の準備が整っているとした。nL6N4100URnL6N4100TB
この報道を受け、原油価格は約11%下落した。
米2年国債利回りは7.6ベーシスポイント(bp)低下し3.702%、指標となる10年国債利回りは5.9bp低下し4.25%となった。
2年債と10年債の利回り格差は54.6bpだった。
CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物のトレーダーは現在、年内の米利下げ確率をほぼ五分五分と織り込んでいる。前日には利下げの確率をわずか30%と見ていた。
原油価格は戦争に関連した供給障害により急騰しており、インフレの再燃懸念を高めていた。米連邦準備理事会(FRB)の政策当局者は現在、こうした価格上昇圧力と労働市場の軟化の兆しを天秤にかけている。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 主要3指数がそろって大幅に続伸して終了した。イランがホルムズ海峡を開放すると表明したことを受け、リスク選好度が高まり、S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数は共に3営業日連続で過去最高値を更新したほか、ダウ工業株30種平均は2月下旬以来の高値で取引を終えた。
この日は イランのアラグチ外相が米東部時間の朝方、イスラエルとレバノンの10日間の停戦期間中、ホルムズ海峡は全ての商船に開放されるとXに投稿した。これに先立ち、トランプ米大統領はイランと米国の間で今週末に協議が行われる可能性があると表明。戦闘終結に向けた合意は「間もなく」実現すると信じていると述べた。
米国とイランがそれぞれ示している見解に相違があり、海峡の通航再開の時期はなお不透明ではあるものの、戦争終結が近いとの見方が高まったことで、米原油先物はこの日の取引で11%超下落。インフレ懸念の緩和につながっている。
S&P500種を構成する主要11業種のうち、一般消費財は約2%と、最も大きく上昇。クルーズ運航会社のロイヤル・カリビアンが7.3%高、カーニバルが7%高で取引を終えた。航空会社も買われ、ユナイテッド航空は7%高。
一方、原油安を背景にエネルギーが2.9%と、最も大きく下落。エクソンモービルが3.6%安、シェブロンが2.2%安で終了した。
その他の個別銘柄では、動画配信サービス大手ネットフリックスが9.7%安で終了。前日発表した第1・四半期決算が予想を下回ったほか、共同創業者で会長のリード・ヘイスティングス氏が退任すると発表したことが嫌気された。
アルミニウム大手アルコアは6.8%安。四半期決算が嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.03対1の比率で上回った。ナスダックでも3.11対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は202億9000万株。直近20営業日の平均は191億2000万株。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> ドル安やイランによるホルムズ海峡開放の表明を受けた原油安でインフレ懸念が和らぎ、続伸した。中心限月の清算値(終値に相当)は前日比1.5%高の1オンス=4879.60ドル。金現物も1.5%高の4861.32ドルと、週間で2%超上昇した。
イランの外相はXへの投稿で、停戦の残りの期間中、全ての商業船舶に対してホルムズ海峡が開放されると述べた。トランプ米大統領は今週末にも協議が行われる可能性があり、イラン戦争を終結させる合意が「間もなく」まとまるとの見通しを示した。
ゼイナーメタルズのバイスプレジデント兼シニアメタルストラテジスト、ピーター・グラント氏は「海峡再開は重要な出来事で、原油安は利下げ期待の復活につながり、金にとって好材料となる」とし、短期的には金価格が1オンス=5000ドルの水準を再び上回る可能性があると指摘した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は急落。イランがホルムズ海峡を停戦期間中は全ての商業船舶に開放すると表明したほか、トランプ米大統領がイランはホルムズ海峡を二度と封鎖しないことに合意したと述べたことが背景。
清算値は、北海ブレント先物が9.01ドル(9.07%)安の1バレル=90.38ドル、米WTI先物が10.48ドル(11.45%)安の83.85ドル。取引時間中に北海ブレントは86.09ドル、米WTIは80.56ドルまで下落。一日の下落幅としてはともに4月8日以来最大だった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 158.61/158.6
6
始値 159.15
高値 159.22
安値 157.6
ユーロ/ドル NY終値 1.1762/1.176
5
始値 1.1794
高値 1.1848
安値 1.1761
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*28.50 4.8846%
前営業日終値 97*06.50 4.9300%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.50 4.2480%
前営業日終値 98*17.00 4.3090%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*04.25 3.8449%
前営業日終値 99*26.25 3.9150%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*10.00 3.7061%
前営業日終値 100*05.75 3.7780%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 49447.43 +868.71 +1.79
前営業日終値 48578.72
ナスダック総合 24468.48 +365.78 +1.52
前営業日終値 24102.70
S&P総合500種 7126.06 +84.78 +1.20
前営業日終値 7041.28
COMEX金 6月限 4879.6 +71.3
前営業日終値 4808.3
COMEX銀 5月限 8184.2 +313.2
前営業日終値 7871.0
北海ブレント 6月限 90.38 ‐9.01
前営業日終値 99.39
米WTI先物 5月限 83.85 ‐10.84
前営業日終値 94.69
CRB商品指数 362.7809 ‐11.8242
前営業日終値 374.6051