[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが数週間ぶりの安値に下落した。イランがホルムズ海峡の開放を表明したことを受けリスク選好が急速に高まった。
イランのアラグチ外相はこの日、Xへの投稿で、イスラエルとレバノンの10日間の停戦期間中、ホルムズ海峡は全ての商船に開放されると表明。アラグチ氏の発言直後、トランプ氏は、ホルムズ海峡は完全に開放され、商業船舶の安全な航行の準備が整っているとした。
これを受け、原油価格は急落した一方、米国株式市場は大幅高、米国債価格は急伸し、利回りは低下した。
午後の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.3%安の97.96。一時、97.632と、7週間ぶりの安値を付けた。
コンベラのリード外為マクロストラテジスト、ジョージ・ベッシー氏は「ドル安は主に、地政学的リスクプレミアムの解消によるものだ」と指摘。「ファンダメンタルズ面でドル安が進むとは考えていない」とした上で、経済は依然としてある程度底堅く、本格的な構造的ドル安の始まりにはならないとの見方を示した。
ドル/円は0.6%安の158.22円。一時、159.86円を付けた。週間では9週間ぶりの大幅下落となる見通し。
日銀の植田和男総裁は、4月の金融政策決定会合での利上げ観測の後退についてはコメントを控えつつ、実質金利は中期ゾーンまで非常に低く、金融環境が緩和的な点も考慮しつつ政策判断していくと説明した。
ユーロは0.1%高の1.1789ドル。一時、1.1848ドルと、8週間ぶりの高値を付けた。週間では0.6%上昇し、3週続伸の見通しだ。
他の通貨では、英ポンドが0.1%高の1.3546ドル。
リスク選好に敏感な豪ドルは0.2%高の0.7178米ドルと、4年ぶりの高値圏で推移した。ニュージーランド(NZ)ドルは横ばいの0.5889米ドルだった。
ドル/円 NY終値 158.61/158.66
始値 159.15
高値 159.22
安値 157.60
ユーロ/ドル NY終値 1.1762/1.1765
始値 1.1794
高値 1.1848
安値 1.1761