Enas Alashray Bassam Masoud

[ベイルート 17日 ロイター] - レバノンのアウン大統領は17日に行ったテレビ演説で、同国が合意した停戦を「恒久的な合意」に移行させるべきとの考えを示した。ただ、イスラエルとの交渉の見通しに言及しているかどうかは明らかにしなかった。またレバノン政府が今後締結するいかなる合意の下でも、レバノンが領土を割譲することはないと述べた。

アウン大統領が演説を行うのは、米国の仲介により16日にイスラエルとの一時停戦が合意されて以来初めて。停戦合意文書には、イスラエルとレバノンが直接対話を行い「両国間の平和」を実現すると記されている。

アウン大統領は、停戦の実現に尽力したトランプ米大統領と地域各国に感謝の意を表した上で、「今、われわれは新たな段階に立っている」とし、停戦に向けた取り組みから、国民の権利、国土の統一、国家の主権を守るための恒久的な合意に向けた移行段階にあると言及。イスラエルに直接言及することなく、「こうした交渉は弱さの表れでも、後退でも、譲歩でもない」と述べた。

アウン大統領は、イスラエルによるレバノン攻撃の阻止と、レバノン領土からのイスラエル軍の撤退が自身の目標だとした際のみイスラエルに言及した。

こうした中、レバノンのイ​スラム教シーア派組織ヒズボラの国会議員団はこの日、レバノン政府がイスラエルとの直接交渉を受け入れたことで、同国を「極めて危険な局面」に導いたと批判した。

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