[ロンドン 17日 ロイター] - 英国のBPとシェル、フランスのトタルの欧州石油大手3社のトレーディング部門が、2026年1─3月期に合計で少なくとも25億ドルの利益を得ていたことが、関係者からの情報によるロイターの試算で分かった。米イスラエルとイランの交戦によるエネルギー供給の混乱を受け、取引価格が大きく変動したことが寄与したとみられる。

石油各社は詳細な取引実績について開示していない。欧州大手は数十年にわたって強固なトレーディング部門を構築。数百人規模の体制で、地域や期間による価格差を利用して取引している。交戦開始後、3社の株価はいずれも大幅に上昇している。

BPは1─3月期の石油トレーディング部門が「極めて好調な」業績になる見通しだと今週発表した。シェルも堅調な石油取引により、交戦に伴う生産停止による収益への影響が和らぐとの見方を示した。トタルは、交戦による生産面のマイナスの影響を、トレーディングによる利益で補うことを見込んでいる。

一方、米大手エクソンモービルやシェブロンは、自社の生産拠点や製油、小売りのネットワーク内での物流最適化のためにトレーダーを活用している。予測可能性が優先されることから、市場の急激な変動から利益を得にくいとされる。エクソン、シェブロンは1─3月期の業績見通しで、デリバティブ取引もしくはヘッジなどが損益を下押しする可能性を指摘している。

石油各社の決算は、今月28日にBP、29日にトタル、5月1日にエクソンとシェブロン、7日にシェルがそれぞれ公表する予定だ。

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