[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は17日、他のトレードオフよりもインフレ対応を最優先すべきとの考えを示した。同中銀のベイリー総裁の利上げを巡る「様子見」の姿勢と対照的な考えを示した。
ピル氏はバークレイズ銀行主催の円卓会議で、たとえ利下げが想定される中で金利を据え置くことが引き締め的であるとしても、様子見の姿勢はインフレ上昇の脅威に対して中立的であると誤解される可能性があると指摘。「様子見をして何も変化がなければ、ただ待っているだけに過ぎない」と述べた。
また「トレードオフについてはさまざまな議論があり、それを考慮する必要があるが、インフレ率を目標に近づけ、その水準を維持することが最優先されるべきだと考えている」とした上で、金融政策委員会(MPC)は、単に様子を見ているからではなく、足元の金融引き締め水準が経済にとって適切だから据え置いたことをより明確に示す必要があると述べた。
同中銀のベイリー総裁は16日、イラン戦争を背景としたエネルギー価格ショックに世界の各中央銀行が対応を迫られる中、利上げについて「性急な判断はしない」とし、事態がどのように展開するかだけでなく、それが英国経済にどのように波及するかについて多くの不確実性あるとの見方を示していた。