Gianluca Lo Nostro Leo Marchandon Elvira Pollina

[17日 ロイター] - フランス通信業界に変化の兆しがある。4大モバイル通信事業者のうちのブイグ、イリアド・フリー、オランジュの3社は17日、残り1社のSFRに対する買収条件を引き上げたと発表した。

3社は、実業家パトリック・ドライ氏のアルティス・フランスからSFRを買収するために提示した条件を203億5000万ユーロ(239億7000万ドル)に引き上げた。

実現すれば、2000年にフランス・テレコムがボーダフォンからオランジュを370億ドルで買収して以来、フランスにおける通信業界最大の買収となり、4社体制から3社体制となる。

従来の条件は170億ユーロ。しかしアルティスは昨年10月、拒否していた。

買収提案側は、いかなる取引も関連する従業員代表団体との協議を経てから独占禁止当局の承認を得る必要があると説明。独占交渉期間は5月15日まで続くという。

提案内容によると、ブイグ・テレコムがSFRの株式42%を取得し、イリアドとオランジュがそれぞれ31%、27%を取得する。ファイバーネットワーク資産やSFRのフランス海外地域事業を中心とするその他の資産は提案には含まれていない。

合意が成立した場合は、フランスおよび欧州の競争当局による厳しい審査を受ける。

オランジュの広報担当者によると、SFRの一部を取得する各事業者はそれぞれ個別に独占禁止審査を受ける。

仏経済財務省は、雇用、消費者価格、継続的なネットワーク投資について「極めて注意深く」見守ると述べた。

欧州委員会の報道官は、まだ正式な届け出は受けていないと述べた。

インテルモンテのアナリストは、資産売却を伴わずにフランスの事業者を4社から3社に減らすことは、イタリア、スペイン、ドイツを含む欧州全体の業界再編の先例となり得ると指摘した。

JPモルガンはノートで、買収金額が過大と懸念されそうだとの見方を示した。

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