[ロンドン 15日 ロイター] - 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の債券最高投資責任者を務めるアンドリュー・ボールズズ氏は15日、同社が欧州債の投資を増やし、米国、英国、オーストラリアの債券にも前向きな見方をしていると明らかにした。
主要国債は米・イスラエルによるイラン攻撃開始後急激に売り込まれている。原油高騰でインフレ懸念が再燃し、市場参加者が政策金利見通しを修正したからだ。
それでもボールズ氏はPIMCOがロンドンで開催したイベントで、金利感応度の高いポジションを積み増し、米国と英国、オーストラリアの債券市場のデュレーションが「オーバーウエート」になったと説明。これまで「アンダーウエート」だった欧州債については「若干オーバーウエート」に転じていると述べた。
ボールズ氏は「当初の諸条件を踏まえると(インフレの)二次的効果が生じない可能性は十分に大きい」と語り、ロシアによるウクライナ侵攻が引き起こした2022年のエネルギー危機前に比べて、イラン攻撃前の物価上昇率が低かった点に言及した。
一方、ボールズ氏がリスク要因として挙げたのは、各国政府が打ち出したエネルギー高に対処する財政支援措置であり、来年欧州諸国で選挙が相次ぐのに伴ってそうした財政措置の規模がどうなるか注視する必要があるとの見方を示した。