かつて米インディアナ大学の博士研究員だった中国籍の男が、女性用下着と虚偽表示した荷物の中に細菌を隠してアメリカへ密輸したとして罪を認めた。米連邦検察が明らかにした。

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32歳のシャン・ヨウホアンは、2024年3月に中国からインディアナ州ブルーミントンの自身の住所へ発送した荷物の中に、大腸菌のDNAサンプルを隠していたことを認めた。

米司法省(DOJ)によると、送り状には「合成繊維製の下着(女性用・その他)」と虚偽記載されていた。捜査当局は、アメリカの税関の監視を逃れる意図があったとみている。

連邦当局によれば、シャンはインディアナ大学の生物学部で博士研究員として勤務していた際、中国の科学関連企業から大腸菌のDNAサンプルを受け取っていた。

米連邦捜査局(FBI)は2025年後半から、同大学関係者に宛てて中国から送られた不審な荷物を特定したことをきっかけに捜査を開始した。

司法省は「科学技術分野の企業から女性用下着を購入し、中国から発送していた点は不自然だった」と述べている。

シャンは2025年11月23日、英国での研究出張から帰国した際、シカゴ・オヘア国際空港でアメリカ税関・国境警備局(CBP)職員に拘束され、事情聴取を受けた。検察によると、当初は不正行為を否認していたが、その後、送り状の虚偽記載は意図的であり、大腸菌DNAサンプルを法の規制を回避するために荷物に隠したことを認めた。

本誌は司法省にコメントを求めている。

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