Francesco Canepa

[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の当局者は、米新興企業アンソロピックの新型人工知能(AI)モデル「クロード・ミトス・プレビュー(略称ミトス)」がサイバー攻撃に悪用されるリスクについて、市中の銀行に対して聞き取り調査を実施する方針だ。事情に詳しい関係者が15日、ロイターに語った。

サイバーセキュリティーの専門家によると、ミトスは銀行業界と銀行の情報技術システムに重大な試練をもたらすと考えられている。英国と米国の金融当局はミトスがもたらすリスクに警鐘を鳴らしている。

ECBの当局者はミトスに関する情報収集を進めており、新たなリスクが生じる可能性に対し、銀行がどのように準備しているかを質問する方針だ。

ECBは銀行スタッフとの定期的な対話を通じて調査を実施する予定で、銀行経営者との臨時会合は今のところ設定されていない。

ECBの広報担当者はコメントを差し控えた。

ミトスは高度なコーディング能力の取得により、サイバーセキュリティー面の脆‌弱性を特定し、それを悪用する方法を考案する上でかつてないほどの潜在的な力を手にすることになった、というのが専門家の見解だ。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。