Daniel Trotta

[15日 ロイター] - 11月に行われる米カリフォルニア州知事選で有力候補と目されていた民主党のエリック・スウォルウェル下院議員(45)が12日、選挙運動からの撤退を表明し、翌日には議員を辞職する意向を示した。スウォルウェル氏には、元女性スタッフらへの性的暴行疑惑が浮上していた。

同氏の撤退を受け、民主党は6月2日の予備選に向けて候補を絞り込み、現状優位に立つ共和党に勝てる態勢を構築する可能性が出てきた。

これまで知事選には民主党から24人、共和党から12人が立候補。スウォルウェル氏は支持率でトップ圏に位置し、22日に予定される最初のテレビ討論会への出席資格(支持率で5位以内)をクリアしていた。

カリフォルニア州は予備選の上位2人しか11月の本選に進めず、この2人は同一政党でも認められる。ただ登録有権者数で共和党の2倍近くを確保している民主党は候補者乱立がたたって票が分散し、今のところ支持率上位2人は共和党候補のスティーブ・ヒルトン氏(元FOXニュース司会者)とチャド・ビアンコ氏(郡保安官)が占めている。

そうした中でカリフォルニア大学サンディエゴ校のサド・クーサー教授(政治学)は「スウォルウェル氏のスキャンダルが、民主党指導部自らが対処できない候補者絞り込み問題を解決する効果があるかもしれない。支持が少数の候補者に集まり、民主党候補の1人が11月(の本選に)残れる可能性が増しつつある」と指摘した。

複数の専門家によると、スウォルウェル氏の票を取り込めそうな民主党候補はトム・ステイヤー氏(実業家)とケイティ・ポーター氏(元下院議員)だ。

いわゆる「MeToo」運動が注目を集めてから約10年が経過し、富豪エプスタイン氏の事件がまだ連日ニュースの見出しになる中で、5人の政治専門家はロイターに対し、女性のポーター氏がスウォルウェル氏の撤退で追い風を受けるとの見方について、妥当性はあるものの、まだ実証されていない仮説に過ぎないとくぎを刺した。

一方、専門家によると、スウォルウェル氏撤退で何人かのマイノリティー候補者の知名度が高まる可能性もある。

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