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「脱同一化」で競争回避

 

長男・長女は責任感が強く、真ん中の子は平和主義者で、末っ子は自由奔放……。私たちは家庭内での自分の立ち位置が自分という人間そのものを形作っていると思いがちだ。

だが、『親のお気に入りは誰?(Whoʼs the Favorite?)』の著者でドキュメンタリー作家のキャサリン・カーによると、出生順、つまり生まれて来る順番はアイデンティティーの形成に大きく影響するが、完全に決定づけるものではない。「きょうだい間の力学は絶えず複雑」だと、彼女は本誌に語る。

カーは個人的体験からこの問題に関心を持つようになった。彼女は3人姉妹の真ん中で、11歳で両親が離婚。母親は末の妹を連れて出ていき、カーと姉は家に残された。

この経験を通じて、きょうだいの絆がいかにもろいものか、共に過ごす時間や記憶がいかに重要かを痛感したという。「きょうだいを結び付ける共通の記憶や経験の多くが、私たちには欠けていた。だからその空白を強く意識して、それを埋めようとしてきた」

カーの著書『親のお気に入りは誰?(Whoʼs the Favorite?)』(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「脱同一化」で競争回避
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