4月13日午前10時、米国海軍はイランの港を出入りする船舶に対する封鎖を開始した。対象はイランのタンカーおよび、イランの関与のもとホルムズ海峡を通過している船舶とされる。

米国のドナルド・トランプ大統領は、世界の海上石油輸送の4分の1が通過する国際水路ホルムズ海峡の開放をイランに要求している。しかし米国などがイラン攻撃を開始して以降、通航量は約90%減少し、供給不安と原油・燃料価格の上昇を招いている。

12日に戦争終結に向けた米国とイランの交渉が決裂したことを受け、トランプは報復措置として、既にイランが事実上の封鎖を行っているホルムズ海峡を「逆封鎖」すると発表した。

しかし、うまく機能しているようには見えない。作戦開始から最初の24時間で、少なくとも7隻がホルムズ海峡を通過し、その中にはイラン関連のタンカーが4隻含まれていた。

うち1隻は、中国企業が所有し、イラン産原油の輸送で2023年に米国の制裁対象となった船舶だった。14日には海峡の外側のオマーン湾に出たことが確認されている。

米国による封鎖の実効性に加え、そもそも誰を対象とし、何を狙ったものなのかについても疑問が出ている。

多くの専門家は、今回の封鎖は中国向けとみられるイラン産原油を運ぶ「影の船団(シャドーフリート)」を標的にしたものと解釈している。そしてイランの原油輸出のほぼすべては中国に向かっているとされる。

◾️米軍が封鎖対象とするイランの港湾

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制裁をかいくぐる「影の船団」
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