Liz Lee

[北京 10日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は10日、台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席(党首)と北京で会談し、台湾の独立を中国は「断じて容認しない」と述べ、「⁠統一」へ向けた努力を求めた。

鄭氏は国民党トップとして約9年半ぶりに訪中。中国が台湾に軍事的圧力を強める中、緊張緩和を目的とした平和ミッションだとしている。

人民大会堂での会談で、習氏は鄭氏に対し、今日の世界は完全に平和と⁠は言えず、平和は貴重だと発言。台湾のテレビ局が伝えたところによると、「海峡両岸の同胞はみな中国人⁠で、一つの家族として平和、発展、交流、協力を望んでいる」と述べた。

国営メディアがこれとは別に伝えたところによると、習氏はさらに、海峡の両岸は「一つの中国」に属すると指摘。「家族が和やかであれば、万事が繁栄する」とし、「台湾独立は台湾海峡の平和を損なう元凶であり、われわれは⁠断じて容認しない」と語った。

また、「国民党と共産党は、政治的な相互信頼を強め、前向きな交流を維持し、海峡両岸の同⁠胞を⁠団結させ、手を携えて祖国の統一と国家の復興という輝かしい未来を築かなければならない」とした。

中国は台湾の頼清徳総統を「分離主義者」と呼び、対話を拒否している。頼政権は鄭氏に対し、中国に脅迫をやめるよう伝えるべきだと求めているほか、中国が民主的に選ばれた台湾政府と対話すべきだと主張⁠している。

一方、鄭氏は習氏に対し、互恵的な両岸関係こそが双方の人々が切望するものであり、交流は相互的なものであるべきだとした上で、「私、麗文は将来いつか、習総書記およびここにいる皆様を台湾でホストとして迎える機会が訪れることを心から願っている」と付け加えた。習氏は中国共産党総書記でもある。

鄭氏はまた、両党の努力を通じて台湾海峡が潜在的な紛争の焦点でなくなり、外部勢力が介入する場にも⁠ならないことを望むとしたほか、台中は対話と協力のための持続可能な制度を計画・構築すべきだと訴えた。

その後、同氏は北京で記者団に対し、中国は台湾の異なる社会制度や生活様式の選択を尊重していると習氏から伝えられたことを明らかにした。「一方で彼はまた、台湾が大陸の発展の成果を肯定し、認めてくれることを望んでいる」と話した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。