見通し一段と下振れも

一部の新興国が今の危機を乗り切れるかどうかを探る上で、重要な判断要素の1つになるのは資金フローだろう。

HSBCのデータでは、昨年新興国の債券に700億ドル、株式に650億ドルが流入したが、今年は債券は完全に流出に転じ、株式も5月末までに入ってきた550億ドルの半分弱が再び流出しつつある。

JPモルガンのルイス・オーガンズ氏は、新興国への資金フローが突然止まったり大きく減少すれば、負の連鎖の作用と相まって、巨額の経常赤字を抱える国が経済構造調整に要する時間が長くなると警鐘を鳴らす。

同氏は直近の顧客向けノートに「新興国の成長率見通しが最近引き下げられているが、経済活動は見通しが一段と下振れすることを示唆している」と記した。

(Karin Strohecker、Ritvik Carvalho記者)

[ロンドン 14日 ロイター]
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