[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツのシュタインマイヤー大統領は、第2次米トランプ政権発足がドイツの外交関係⁠に与えた衝撃は、ロシアによるウクライナ侵攻に匹敵する深刻な断絶だとし、ドイツは一段の自立を模索する必要があるとの認識を示した。

24日にベ⁠ルリンで開催されるイベントでの発言要旨が事前に公表された。

事前原⁠稿は、ロシアとの関係がウクライナ侵攻が始まった2022年2月24日以前の状態に戻ることはないと同様に、米国との関係も25年1月20日のトランプ氏就任前の状態には戻らないと確信しているとした。

ドイツはロ⁠シアへの「過度な依存」から脱却する過程で得た教訓を米国との関係に⁠も応⁠用する必要があり、特に防衛と技術の分野でそれが求められると指摘した。

ドイツは米国主導の技術に対する代替手段の構築に力を入れてきた。シュタインマイヤー氏は原稿で、「こうした技術的⁠優位は外交政策上の力を意味するだけでなく、デジタルプラットフォームや交流サイト(SNS)を通じて国内政治に影響を与える力をも意味する」とした。

さらに、人工知能(AI)の利用を巡る米国防総省と米アンソロピックの対立について、欧州にとって警鐘で⁠あると同時に、好機にもなり得るとの見解を示した。その上で「欧州はテクノロジーの集積地として、人材、市場、機会、そして何より倫理基準を備えている。こうした強みを基盤に発展していくべきだ」と訴えた。

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