賢い人はあえて「お酒が飲めない」と言う

似た話で言うと、ビジネスパーソン同士の「夜の付き合い」があります。

「プライベートに時間を使いたいんだけどなぁ」

「仕事が忙しすぎて、時間がもったいない。本音では断りたい」

など悩む方も多いかもしれません。

無茶苦茶忙しい経営者なんかだと、最優先したいことは本業でも、経営者の仲間関係をあまりにおざなりにしてしまうと、敵をつくったり、情報をシェアしてもらえなかったり、助けが必要なときに拒まれたりと弊害が出てくるかもしれません。

僕が「あ、この人賢いな」と思った知人の中国人経営者は、夜の誘いをかわすために公の場では「お酒が飲めないキャラ」を演じていました。

飲み会のデメリットは翌日まで続く

それもそのはず。中国の宴席は超体育会系で、アルコール度数の高いお酒をガンガン飲み干すハードなスタイル。すると仕事や睡眠の時間を奪われるだけではなく、翌日もお酒が残って仕事のアウトプットが激減します。

そこで彼は心象を悪くせずに宴席を断る方法として、普段から「お酒飲めないんです」と言いまわるようにしたそうです。そうすれば誘い自体も減りますし、参加してもお茶だけ飲んでいればいいので二日酔いの心配はありません。

真面目な人は「ウソをつくのはちょっと......」と感じるかもしれません。でも、誰も傷つけないウソに罪悪感を覚える必要はないでしょう。むしろ、正直に言わないことで無駄な軋轢を避けていると考えれば、それは自分にとっても、周囲にとってもwin-winの「いいウソ」なんじゃないですかね。

まったく同じテクニックで仕事の時間を確保している経営者を、僕はほかにも知っています。自分にとって優先すべきことがはっきりわかっている頭のいい人は、誰もマイナスにしないテクニックを使うのです。

人生における最優先事項を即答できるか