[北京 16日 ロイター] - 2月の中国新築住宅価格は前月比0.3%下落した。国家統計局が16日発表したデータを基にロイターが算出した。一部の大都市で改善の兆しが見られるものの、苦境にある不動産セクターが依然として回復に程遠いことが示された。
前月比の下落率は1月の0.4%からは縮小した。
前年比では3.2%下落し、8カ月ぶりの大幅マイナスだった。1月は3.1%下落していた。
2月は国家統計局が調査した70都市のうち53都市で新築住宅価格が下落した。1月は62都市で下落していた。
北京と上海は価格上昇を記録した数少ない都市で、両都市とも前月比0.2%上昇した。
不動産仲介会社センタラインのアナリストは「前月比の下落幅が縮小したのは前向きな兆しだが、市場は依然として調整局面にある」と指摘。回復の度合いにはばらつきがあり、大都市では高級物件を中心に比較的底堅さがみられる一方、地方都市では需要の弱さと在庫の過剰が続いていると述べた。
中古住宅市場は低迷が続いており、一級・二級・三級都市全てで前月比・前年比ともに下落した。
中国の不動産危機発生からほぼ5年が経過したが、同セクターは依然として経済の重荷となっており、価格の下落は家計支出を抑制し、信頼感を低下させている。
中国指数研究院のアナリストは「市場は依然として在庫消化の段階にある」と指摘。持続的な回復には中核都市の中古住宅価格の安定に加え、雇用・所得見通しの改善が必要だと述べた。