Kentaro Okasaka

[東京 9日 ロイター] - 三菱ケミカルグループは9日、中東情勢の悪化を受け、エチレンの減産対応を開始したと明⁠らかにした。広報担当者によると、エチレンの原料ナフサの調達減が避けられないと判断したため。

減産の規模は明らかにしていない。石油化学製品を生産して⁠いる茨城事業所(茨城県神栖市)で稼働レートを下げ、減産対応を始め⁠ている。今後の見通しについては、状況を注視しながら決定していくとしている。

出光興産の広報担当者によると、中長期的に中東情勢の影響が及ぶ場合の選択肢として、エチレン生産を停止する可能⁠性があると取引先に説明した。「足元の情報、状況を注視している」という。

エ⁠チレ⁠ンはポリエチレンなどさまざまな有機化学製品の原料となり、石油化学工業における基礎原料。

石油化学工業協会の統計によれば、ナフサの国別輸入比率(2024年)の上位はアラブ首長国連邦(30.4%)、クウェート(21.6%)、カタール(15.4%)⁠などで、中東に計73.6%を依存している。

一方、住友化学は9日、完全子会社の住友化学アジア(シンガポール)が顧客に対し、メタクリル酸メチル(MMA)製造に必要な原料供給が滞る可能性があるため、供給義務を免れる「フォース・マジュール(不可抗力)」を通知したと明らかにした。MMAはアクリ⁠ル樹脂の原料となる。

原料を供給するPCS(シンガポール)が中東情勢の激化や海上輸送・サプライチェーン(供給網)の混乱を受けて一部原料についてフォース・マジュールを通知したことを受けた措置という。PCSは住友化学の海外グループ会社。

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