今のアニメは配信会社や海外企業への販売、キャラクターを使ったライセンス展開などテレビ放送ではないところで大きな利益を出している。アニメブームの中でも、テレビ局は主役から外れていた。
そこでテレビ局は、自分たちで資金を出してアニメ開発に乗り出した。テレビ局の相次ぐアニメ制作会社の買収も、この流れの中の1つだ。
一方で、ブームとされるなか人気作品は制作会社、映画会社、広告代理店、配信会社などと激しい奪い合いになっている。放送局が競合他社との競争に勝ち残る可能性はあるのだろうか。
実際のところ、放送局のアニメビジネスはかなり有望だ。配信や映画に分散しているとはいえ、依然、映像を伝える有力メディアのテレビ放送を握っているからだ。各局は視聴者の注目が集まる時間帯にアニメを放送し始めている。
日本テレビが金曜23時台にアニメ枠「フライデーアニメナイト」を設けたのは業界を驚かせたが、自局出資の『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』は大ヒットとなった。テレビ東京の土曜23時台のヒット作『SPY×FAMILY』も、同局の出資番組だ。
次のページ