<高市首相には他国の要人と会うときの言動に気を付けてほしいが、それには訳がある>

高市早苗首相が日本国内に限らず、世界中で話題になった首脳であることは間違いない。初の女性首相だから、というだけではない。主な理由は、他国の首脳と会談する際の姿勢や言葉だ。

彼女は首相になってから、他国の要人に会うときには必ず、わざわざ準備した面白い発言や意外な行動をする。うまくいけば、相手はその場で笑いながら受けてくれる。ただ、それが必ずしも成功しているわけではない。

例えば、昨年12月にサウジアラビアで開催された国際会議で、高市首相は人気漫画『進撃の巨人』のセリフ「いいから黙って全部オレに投資しろ!!(Just shut your mouths. And invest everything in me !!)」を英語で引用し、日本への投資を呼びかけた。

これは相手に対して非常に失礼な発言だった。3月のアメリカ訪問中、日米首脳会談後の夕食会で撮影された「踊る高市首相」の写真も、波紋を呼んでしまった。

逆に4月1日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領との共同記者発表の直後、フランスでも人気の漫画『ドラゴンボール』の「かめはめ波」のポーズをした(写真)のは成功だった。

ただ、それが失敗だろうが成功だろうが、そうした「面白い場面」に対して、私は記者として批判的立場を取る。

なぜなら、首脳会談の際にあえてつくられた「面白い場面」がSNSでもマスコミでも話題になればなるほど、会談の重要な情報がきちんと報道されなくなってしまうリスクが高いからだ。

「ドラム演奏」で態度を変えたラジオ局