イランの1日当たりの原油収入は開戦前の2倍に
イランの新しい指導部は、ホルムズ海峡を事実上封鎖した。トランプは4月1日の国民向け演説で、海峡の封鎖は自然に解除されると述べた。イランも自国の原油を輸出したいはず、というのが理由だ。
しかし実際には、イラン産の原油は(主に中国向けに)自由に輸出されている。というより、イランの1日当たりの原油収入は開戦前の2倍に増えている。イランはホルムズ海峡を通る大型タンカーに200万ドルの通航料を徴収していると報じられていれる。それが続けば、軍を再建するのに十分な資金を獲得できるだろう。
ペルシャ湾岸のアメリカの同盟国を取り巻く環境は、開戦前よりはるかに不安定で緊迫したものになった。これらの国々の経済戦略は地域の平和と安定、そして地域経済の一体化を土台にしている。
サウジアラビアで実権を握るムハンマド皇太子が、23年にイランとの国交正常化に踏み切った理由もこの点にあった。ところが今回の戦争は、そうした成果をことごとく危険にさらしてしまった。
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