──具体的にどのような種類で調達⁠に支障が⁠生じているのか。

代表的なものは、ネオジム磁石の耐熱性を高めるために不可欠な「ディスプロシウム」だ。ハイブリッド自動車や電気自動車(EV)のモーター、風力発電用の風車、エアコン、さらにはパソコンといった幅広い製品に使われており、これが不足すると日本企業のサプライチェーン(供給網)の打撃となる。

もう一つの重要品目は「イットリウム」である。これは戦闘機やジェット機のエンジンのコーティング剤として使用される。金属が超高温で溶けるのを防ぐ役割を果た⁠しており、防衛・航空産業における戦略的価値は極めて高い。そのほか、半導体製造装置の部材や、自動車の排ガスを浄化するための触媒などに用いられる。

これらは重希土類に入り、中国の依存度が高く供給制限の影響が出やすい。昨年実施の規制対象に含まれており、すでに調達に支障が出始めている。価格も上昇しており、日本企業のコスト負担が増加し収益悪化につながる恐れがある。

この先、対日輸出は大幅に減少するか