一方で、安定を求める願望もあった。ネパールでは1~2年単位での政権交代が繰り返され、政権の安定化を促す法律も十分に機能してこなかった。今回、有権者は政権が5年の任期を全うできるよう、単一政党に強い信任を与えたように見える。

新政権はいくつかの重要な点で評価されることになる。まず、声を上げたZ世代の要求に応えなければならない。

第2に、RSPへの信頼は同党のクリーンなイメージ、特にシャーの評判に懸かっている。過去の政権に付きまとってきた汚職スキャンダルと決別できるかが問われる。

第3に、経済発展と雇用創出が新政権の進展を測る重要な指標となる。旧来の政党と異なり、RSPには強固なイデオロギー的基盤がない。同党を支えるのは開発主義──国内に雇用と機会を創出することで、多くの若者が出稼ぎに出る現状を変えるべきだという理念だ。

最大のリスクは党内に

第4に、議会内に強力な野党が存在しないため、RSPが政策課題を強引に押し通そうとするリスクがある。

だが、最大のリスクは党内にあるのかもしれない。ネパールでは党内対立やエゴの衝突が原因で、過半数を握る政権が崩壊したケースも少なくない。党関係者の間では既に、シャーとRSP党首のラビ・ラミチャネの亀裂が広がっているとの話も出ている。

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