現代資本主義の限界と「最大の矛盾」
仮に中国が安価で質の高い学術誌育成を強化した場合、購読料や掲載料の安さから、各国の研究者がレベルの高い論文を寄稿してくるだろう。そうなると、中国のアカデミズムにおける影響力は確実に高まり、育成した学術誌も世界のデファクトスタンダードになる可能性が見えてくる。
学術の世界には高い公共性が必要であり、資本主義的メカニズムが支配する市場において、いかにコストと質のバランスを取るのかという微妙な舵取りが求められる。
学術誌の価格が異常に高騰している現象は、ある意味で現代資本主義の限界を示しており、公共性という点で中国に正当性があるように見えてしまう。一方で中国は民主国家ではないという現実は、最大の矛盾と言えるだろう。
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