<筆者がソウルに帰国するたびに感じる、生活費の高騰は驚くほど日本の実態と似ている>

韓国の首都ソウル出身で2011年に来日した筆者は、韓国と離れて暮らすようになってもう15年となる。今も家族や仕事の関係で2カ月に1度は韓国に帰ることが多いが、韓国に帰るたびに驚くのが、物価上昇の度合いだ。

特に外食費を含む食費が目立って高くなり、ソウルで昼食を食べるのに安くても2万ウォン(約2100円)近くは必要になる。さらにソウルの江南エリアだとパスタ1皿で3万ウォン(約3200円)を超えるのが当たり前。韓国に住んでいる家族や友人たちも、「最近の韓国は毎日触れるものを中心として暮らしそのものが高くつくようになっているし、4人家族で外食するとちょっと食べるだけで何十万ウォンが飛んでしまう」と口をそろえて言う。

韓国政府はさまざまな「民生安定対策」に取り組み、今年2月の旧正月シーズンには野菜・果物・肉など生活必需品を大規模に市場へ供給して割引支援を拡大した。それに加え、3月時点では米やリンゴ、畜産物など価格が上がった品目について、供給を増やし価格安定を図る方針を続けている。

ただし、エネルギーの対外依存度が高い韓国では現在、中東情勢を受けてガソリン代・物流コスト・製造コストが高騰し、それが国内物価に波及しやすいため、ますます物価上昇が加速するのではないかという心配の声が集まっている。

エネルギーの対外依存度も重なる