Lili Bayer Kate Abnett

[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は、ロシア産原油の恒久的な輸入停止法制化案を4月15日に提示⁠する見通しだ。4月12日に行われるハンガリー議会選挙への影響を避ける狙いがあるとみられている。複数のEU高官の話と、ロイターが確認した素案文書で明らかに⁠なった。

EUは既に海上経由で域内にロシア産原油を輸入する行為に制裁を科し⁠ているが、段階的に輸入を完全に停止するための法整備を進めたい考え。この枠組みは、ウクライナ和平が実現してEUが対ロシア制裁を解除しても存続する。

2人のEU高官はロイターに、法制化案提示⁠のタイミングをこのように設定したのは、ハンガリー議会選挙でロシア⁠産原⁠油の禁輸が重大な争点になるのを防ぐためだと説明した。

ハンガリーはスロバキアとともに依然としてロシア産原油に依存しており、禁輸に強く反対している。

欧州委の報道官はロイターに、輸入停止法制⁠化案の提出日程はまだ確定していないと述べた。

2022年にロシアがウクライナへ侵攻した後もなお、ロシアとの友好関係を維持しているハンガリーのオルバン首相が率いる政権は、これまでもEUのロシアに対する新たな制裁措置や、ウクライナ向け大規模融資に拒否権を行使⁠してきた。

ロシアから欧州に通じるドルジバ・パイプラインのウクライナ国内区間損傷によってハンガリーとスロバキアへの原油輸送が停止している問題では、両国はウクライナが修理を意図的に遅らせていると非難している。

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