[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は19日、国内銀行向けの流動性供給を強化する具体策を発表した。2023年の金融大手クレディ・スイスの経営危機を受け、当局が進める金融セクターの安定性向上の一環となる。
中銀の声明によると、新たに「拡張流動性ファシリティ(ELF)」と呼ばれる標準化された仕組みを構築する。これにより、銀行側が必要に応じて、担保と引き換えに迅速な資金支援を受けられるようにする。
ELFの下で、中銀は住宅ローン債権や幅広い有価証券を担保として受け入れる。銀行側はこれらの担保のいずれか、または両方を組み合わせて利用することが可能だ。
さらに「システム上重要な銀行」に対しては、個別の状況に応じて他の資産も担保として認める可能性があるほか、担保の差し入れに関する運用上の要件を別途設ける場合もあるとしている。
ELFは27年初めに運用を開始する予定で、銀行システムの安定性を一段と高める。26年半ばまでテスト運用を実施し、プロセスの検証を進める。