[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は9日、ECBが金融政策の変更を検討するには、経済とインフレの動向における大きな逸脱が必要との認識を示した。
カジミール総裁はブログへの投稿で「今後を見据えると、金利政策の調整を検討するには、われわれの基本シナリオからの大きな逸脱が必要となる」と指摘。その上で「現時点では、基本シナリオは維持されている」と述べた。
また総裁は、足元のユーロ高について「さらなるユーロ高は、ユーロ圏の経済パフォーマンスの相対的な強さと、最終的にはわれわれの中期的なインフレ目標に照らして評価する必要がある」と指摘。いずれにせよ、不確実性は依然として非常に高く、今後数カ月はボラティリティーが続く公算が大きいとしたほか、全体的な状況は脆弱であるとの見方を示した。
ECBは昨年6月に1年にわたる利下げを終了して以来、政策金利を据え置いている。市場では、年内は据え置きが維持され、来年利上げが実施される可能性があるとの見方が高まっている。